欄間の言葉は看板に残っている

11月 7th, 2012

 欄間と言って今、すぐに思い浮かぶのが、欄間看板だ。お店の前面を飾るファサード看板などとも呼ばれている。コンビニエンスストアの軒の部分にロゴの入った電気の点く大きな横長の看板があるが、それが欄間看板と呼ばれているものだ。欄間と言っても日本家屋だけではなくこんな所に言葉が残っている。

 表を歩いている人からよく見え、袖看板やスタンド看板、大きなポール看板より目立つので、最近のフランチャイズ店や、チェーン店では必ず使われている。殆んどの欄間看板はアクリル板に粘着シートを貼って作ったものだが、もし落ちた時に人が怪我をしないよう、繊維の入った厚めのビニールシートに印刷したものを展張しているお店もある。

 さらに電気も殆んどのお店が蛍光灯を使用しているが、最近は省エネで長持ちするLEDが盛んに使われており、今後、看板の照明器具はどんどんLEDに替わっていくと言われている。取り付けた時はコストが掛かるが、器具を取り替えるという作業が必要ないので、結果的に安くなるのだという。

技術は今でも伝えられている

11月 7th, 2012

 欄間と言えば、彫刻欄間が有名ですぐに頭に浮かぶ。花鳥風月を題材に、立体的に彫られた彫刻は高級工芸品である。中でも富山県砺波市の井波彫刻は特に有名で、彫刻欄間の代表とされている。昔は木に彫刻する職人がたくさんいた。特に農閑期に作る工芸品は冬の間の大事な仕事であったため、彫刻の技術が段々に進歩していったのだという。

 この技術は建築物の彫刻としても発達していった。神社の山門などに施された彫刻はいまでも多く残されている。日光にある左甚五郎作の見ざる、言わざる、聞かざるや、眠り猫などはその代表である。この技術は現在でも建築ばかりでなく、仏壇の装飾などに使われており、伝統技術は失われていない。

 彫刻も透かし彫りをしたものや象嵌の入ったものもあり、色々な技術が使われている。今も多く見られるのが障子の入ったもので、他に格子模様や組み込み細工のようなもの、銘木を使った高級なものもある。これらは、今でもある障子にガラスを組み込んだ雪見障子、書院や茶室、床の間に見られる丸窓などと共に日本の伝統を残す数少ないものだ。

参考サイト→獅子舞

欄間の発達した意味

11月 7th, 2012

 旧家などでは南側に一間(180㌢)の廊下がついているのが普通で、部屋には障子がついているので光が入ってくる。しかし、その奥の部屋になると襖を閉めてしまうと光が届かない。さらに締め切っておくと風通しも悪くなる。だから、欄間がついているとこのどちらにも効果的なのである。

 さらに電気がない時代だと照明である蜀台からの光が漏れてくるので、月明かりのない夜でも闇にならずに済むのである。現在では部屋がそれぞれ独立してしまい、それぞれにドアが付いて、照明が天井から取れるので、欄間の役目は終わってしまったが、日本建築の良さを残した木造住宅の一部には装飾として今でも残されている。

 彫刻を施した欄間を作れる職人も今は数少なくなり、伝統工芸品と言うことでしか残されないのでは寂しい気もするが、全室にエアコンが入っていて、換気のしっかりしたマンションならば必要ないのは当たり前だ。ただ、電気のない時代の明かりとりや、家を湿気から守り、長く使おうと考えられた欄間の意味を忘れないようにしたいものだ。

参考サイト→獅子頭制作

欄間の歴史

11月 7th, 2012

 欄間の原型は平安時代には既にあったというが、本格的に建築に用いられたのは鎌倉時代以降で、桃山時代から江戸初期にかけて発達した大書院建築の中に豪華な欄間が作られるようになった。最初は、威厳を持たせるために、城や寺院などに多く用いられた。

 原型と言われる平安時代のものは、簡単な明かりとり換気だったという。天井と鴨居の間の本来壁になっている部分に障子や格子戸を付けたもので、陽の光を家の中まで入れる事や、電気のない時代に家の中が闇にならないよう薄明かりが漏れるようにしたのが、始まるだと言われる。

 最初は障子や格子だけであったものが、時代と共に段々豪華になり、彫刻を施したものや透かし彫りのもの、組み込み、象嵌のものなどが登場した。このため、当初は仏閣などの特権階級だけに使われていたが、江戸中期以降になると商家にも使われるようになった。

 今にも伝えられている欄間は、日本の在来工法を用いた高級木造住宅には欠くことのできないもので、大黒柱と共に大切なものとされている。

参考サイト→獅子頭 販売

欄間とはどんなものなのか

11月 7th, 2012

 今の家には殆んど見られなくなった欄間。マンションや集合住宅には付いてないので、都会では日本建築の豪邸と呼ばれる家でしか見ることのできないものになってしまった。今でもあるとすれば寺院や老舗の高級料亭、古くからやっている旅館くらいだろうか。

 欄間とは、天井と鴨居の間の空間に、明かりとりや換気のために小さな障子を入れたり、彫刻などの装飾を施した窓のようなもので、二間続きの和室の襖の上に付けられているのが普通だ。現在の家の作りではこのような二間続きにして大広間にして使うという家が少ないので、旧家でもない限りなかなか欄間は見ることができない。

 欄間のあるような部屋は、廊下から障子をあけると先ず部屋があり、突き当たりの襖を開くと奥に床の間の付いた次の間がある作りになった襖の上の壁の部分に付けられている。時代劇などによく登場する、殿様のいる奥の部屋と手前の部屋を仕切った襖の上に付けられた飾りのついた窓のような部分で、大写しになると見えるのが欄間である。

参考サイト→欄間 販売